忍者ブログ
MASTER →  ADMIN / NEW ENTRY / COMMENT
進行状況などを書き込むブログです
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 タイトル:『ハローサマー・グッドバイ』
 寄稿:mayaさん(夏祭り企画2008年度副主催)


 わたしは、夏祭り企画にはほとんど参加したことがありません。実際に、過去に参加したのは、うっぴーさんが主催した第1回だけです。それにも関わらず、昨年、夏祭り企画の運営に関わることになったのにはそれなりの理由があります。

 たしか、『夏祭り企画2008』が立ち上がったのは、昨年の7月の初めごろでした。ちょうどラ研の企画が不安定になっていた時期で、昨年5月のGW企画では主催者のひとりが体調不良ということで降板をし、その翌月のSF企画では主催者が雲隠れをするという事態に陥っていました。そのため、2008年度の夏祭り企画はいったいどうなってしまうのだろうかといった暗澹たる雰囲気があったわけです。

 そんな状況だったにも関わらず、とても若い主催者が誕生しました――まだ若干16歳だったソーメン・エモンさんです。前主催者の遊弟さんと話したところ、経験がなくても何とか乗り切れるだろうということで(遊弟さんはたまに適当なところがありますw)、エモンさん主催の企画が進みはじめたのですが、当然のように色々な非難が集まりました。やる前から、「できるはずがない」と、多くの人に反対されたわけです。

 そんなムードを払拭するためのトロイカ体制(主催:エモンさん(10代)、副主催:わたし(おっさん妖精)、書記:夜凪さん(20代))となりました。今だから言えることですが、その実態というのは、エモンさんがまずいことをやってしまった場合は、わたしが代わりに何かしらの責任を取るというものだったのです。

 ところが、不思議なことに、この三人はわりと馬が合いました。もともと、わたしはラ研からの引退を表明していたこともあり(そのわりにはいまだに居やがるのですが……)、若い人たちをきちんと仕込んで立つ鳥跡を濁さずというわけで、主催のエモンさんをビシバシとしごき、書記の夜凪さんをこき使いながら、企画はスムーズに進行していきました。

 せいぜい、その中で起きた事件と言えば、7月中に1週間ほど、エモンさんと連絡が取れなくなったこと(部活と片思いで悶々としていたそうですw)、それと、わたしと夜凪さんが8月に入ってすぐに夏風邪でダウンしてしまったことぐらいで(夜凪さんのダウンはデフォルトですw)、さほど大きなことは起こらず、作品の投稿期間へと突入しました。

 ちなみに、スタッフ内で決めた企画テーマは「オリンピックのように誰もが楽しめるお祭り」といったものでした。

 これは、もちろん、2007年度の夏祭り企画(「赤点祭り」と称されるほどシビアなものでした)からのイメージチェンジだったわけですが、その結果として、『夏祭り通信』を作ったり、スタッフブログを積極的に運営したり、雪野新月さんがニコニコ動画で『夏祭りゲリララジオ』をイケメンボイスでやってくれたりと、これまでの企画にはなかった新しい展開ができたのは、大きな収穫だったと思います。

 そうしたことがきっと企画にとって良い呼び水となったのでしょう――、2008年度の夏祭り企画は、短編にしぼったものとしては、過去最大の参加作品数(72作)と感想数(678個)を記録し、三人もの感想制覇者が出て(亜寺幌栖さん、河田友二郎さん、龍咲烈哉さん)、何よりも、ラ研初投稿の海巳さんが高得点を取り(『理論派のための恋愛術』:平均点部門優勝、520点、感想数19個、平均27.4点)、たちばなさんもこの企画の総合優勝(『つくも神様』:600点、感想数26個、平均23.1点)を機にして、一気にメジャーになった印象があり、ラ研新世代の台頭を強く感じさせるものとなりました。

 ちなみに、わたしたちが企画進行の中で最も気をつけたのは、参加してくださった方々を飽きさせないことでした。だから、『中間報告』を毎日アップしたり、途中から点数表示に切り替えたりと、定期的な更新を心がけました(これは毎日サイトを必ず更新するという、うっぴーさんのモットーを継いだものです)。

 あと、企画の運営側がなるべく全ての作品に目を通したのも、この夏祭り企画が初めてで、三人も運営がいたので、作品をそれぞれ分け、感想数の少ない作品から手をつけていきました(エモンさんが途中でへこたれて、夜凪さんが珍しくブチ切れたのは、今だから言える秘密ですw)。

 そんなわけで、運営をする側にとっては、全てのことが初体験でありながら、地味なところで色々とがんばったこともあり、夏祭り企画が終わった頃には、三人とも「もうこんなの絶対にやりたくねー」と口走っていましたw(もっとも、わたしは再び、バレンタイン企画で主催につき、さらに夜凪さんは今年のGW企画の主催までやってしまうのですから、本当に分からないものです)

 もっとも、企画のインパクトという点では、その二ヵ月後に実施されたギリギリエロス企画、それから新CGIの暴走などの事件多発という点では、冬祭りを兼ねたバレンタイン企画2009の方がどうしても記憶に残りやすく、皆さんの間では、『夏祭り企画2008』は地味に映ってしまっているのかもしれませんが……、わたしにとっては、4年以上も通っているラ研の思い出の中では、一番記憶によく残っている企画となっています。

 今年も、どういうわけか、7月に実施された人外企画の主催者さんが雲隠れしてしまったらしいということで、歴史は繰り返されているようなのですが、遊弟さんの復帰もあり、ぜひとも、誰もが参加して良かったと思える素晴らしい企画にしてほしいなと思っております。

 あと、特に若いユーザーさんに訴えたいのが、企画の主催者にもっとがつがつと立候補してみてはどうだろうかということです。もちろん、最近の企画は、昔の牧歌的な雰囲気のものとは異なり、企画慣れしたユーザーさんの審美眼にさらされ、色々と厳しいご意見をもらうことにもなるわけですが、いずれにしても、これだけ大きなサイトで自由に企画をやらしてもらえるチャンスというのは滅多にありません。

 だからこそ、何回か企画に参加した経験もあり、リーダーシップを発揮できるという責任感のある若いユーザーさんには、ぜひとも、新しい企画を提案し、ラ研をもっと、もっと、MOTTOMOTTO、盛り上げていってほしいなとも思います。

 やっぱり、同じことを繰り返しているばかりじゃ進歩がないですからね。5周年という区切りが終わり、これから新しい5年が始まる中で、若々しい息吹をどんどん注ぎ込んでほしいなと、つとに祈っております。楽しみながら、筆力が上がるのならば、それに越したことはないですもの――

 ビバ、ラ研!

 老兵は死なず、ただ消え去るのみ……と以前は考え、ラ研からさりげなくいなくなってしまおうと思ったこともありましたが、若い才能を早いうちに摘むためにもw、今年も立ち塞がる気満々だったりするのです^^

 それでは、夏祭りでお会いしましょう。そして、良い戦いを。
 

PR
≪  14  13  12  11  10  9  8  7  6  ≫
HOME
Comment
この記事にコメントする
お名前:
URL:
メール:
文字色:  
タイトル:
コメント:
パス:
忍者ブログ [PR]